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5月30日 山本幸三内閣府特命担当大臣会見:「獣医学部の質は落ちてます」等





山本幸三
「それから、3件目、いわゆる獣医学部の新設について、少しまとめて経緯を知っていただきたいと思いまして、今までの状況等をまとめた資料をお配りさせていただきました。
 今治市の獣医学部新設については、昨日の参議院本会議で、安倍総理から、民主党政権も含めたこれまでの獣医学部の新設の対応について、御答弁がございました。私からもこの場をお借りして改めて申し上げたいと思い、その概要を資料としてお配りしております。
 お手元の資料の1を御覧ください。獣医学部新設は、民主党の鳩山政権時代の平成22年3月25日に、総理を本部長とする構造改革特区推進本部で、「対応不可」を「速やかに検討」と格上げする対応方針を政府決定しております。その提案には、学部設置者として、学校法人加計学園の名前が明記されております。なお、民主党政権、菅政権、野田政権では、検討のままたなざらしとなり、実現には至っておりませんでした。
 2を御覧ください。民主党政権下の平成23年2月25日には、当時の文部科学副大臣が国会答弁で、産業動物獣医師や公務員獣医師の確保に懸念があるとの認識を示した上で、平成22年6月に閣議決定した新成長戦略によって、今後の獣医学教育の在り方について検討すべしとなっているといった、極めて前向きな答弁をされました。
 3を御覧ください。安倍政権では、こうした民主党政権での前向きな検討を引き継ぎ、最終的には国家戦略特区で地域や事業者を特定することなく、今年1月4日の内閣府・文科省共同告示で制度化しております。制度化に当たり、獣医学部の空白地に限る、1校に限ると要件を付していますが、いずれも獣医師会等の慎重な意見に配慮して、私が決断し、付したものであります。
 このように、獣医学部の新設が実現したのは、安倍政権になったからでも、国家戦略特区になったからでもなく、政権を超えた長年の検討と、国を超えた人流、物流の拡大に伴う感染症リスクの高まりによるものであります。また、今治市と愛媛県が、長年にわたり粘り強く提案を続け、提案を磨き上げてきたことも、大きく寄与しております。
 こうした経緯について、十分御理解賜ればありがたいと思っているところであります。
 以上であります。 」





記者
「テレビ朝日のカワムラです。
えっと、加計学園の、この資料なんですが、まず1点目。
このタイミングでこの資料を御用意して、今日の会見で御説明されたこのタイミングですね。については、どうしてこのタイミングになったのかなというのが1点目。」

山本幸三
「ええ、あの、加計学園の問題については、いろいろ国会で取り上げられ、ま、新聞報道でもいろいろ出ておりまして、ただ断片的にいろいろなことを言われるんですけれども、あの、それだと、全体像がつかみにくいのではないかと。おー、ま、国家戦略特区法も、今日衆議院で上がれば参議院に移っていきますので。この際きちんと整理してですね、理解していただいたほうが良いのではないかと、そういうふうに判断いたしました。
あの、昨日、総理から国会の本会議でそういう答弁があったと聞いておりますので、えー、ま、ちょうどよいタイミングで、一応全体の経緯が何だったのかということを知ってもらう必要があるというふうに判断して、説明させていただきました。 」

記者
「関連で、テレビ朝日のカワムラです。
えっと、野党などが問題にしているのはですね、この安倍政権になって、長年検討というか、申請してきた獣医学部が、安倍政権になって、まあ、決まったと。新設が。それはやはり加計さんと安倍総理との、まあ親しい関係が背景にあるのではないか、あるいはまあ文書などにありましたが、何らかの、その官邸、あるいは総理サイドからの指示があって、いわゆる獣医学部の新設が条件に合致していない部分もありながら、まあ、強引に進められたんじゃないかという点であって。民主党政権からやっていたかどうかということではないような気がするんです。」

山本幸三
「いや、だから、そういう批判が行われているんですけれども。えー、全体の経緯を見れば、安倍政権になったから、突然、総理の友達だから加計学園ですよというような話になったのではないということは、この経緯をですね、ずっと見ていただければ明らかに分かるわけでありまして、正に民主党政権のときでも、前向きに検討ということまで行っていたわけですから、もうそのときも当然加計学園というのは出ていたわけです。えー、そして、今治市と共同でやるということで。えー、そういう話なんですよと。
それを抜いて、突然、安倍政権になったから、加計学園ありきで何か進められたような議論をされていますけれども、そこは、あのー、全体の経緯を踏まえない議論ではないでしょうかと、いうことであります。
で、その上で、私は国家戦略特区担当・規制改革担当になって、私の信念は、正に岩盤規制をどんどん打ち破るんだと、いう意欲で、えー、この任に当たったと思っておりますので、そうした意味で、あらゆることに対して改革を進めようと。
私がそういうふうに思っているのは、ずっとアベノミクスというのをやってきて、海外の投資家等と話をしていると必ず言われるのは、えー、1番目と2番目の矢は良いけれども、3番目の矢が進んでいないじゃないかと。えー、構造改革、規制改革が進んでいないじゃないかと、もう批判ばかり受けるものですから。自分がそういう任になった以上は、もう、そんなことはないと。どんどん進めるんだということをやらなければいかんと思って、えー、そうした今までの懸案についてスピード感を持ってやろうと。
ま、ただ、その際に勝手にやっているわけではなくて、当然、えー、ワーキンググループ、あるいは区域会議、特区諮問会議等で民間議員の意見もですね、聞きながら、そして、また反対派、慎重派の意見も聞きながら、あー、どこでまとめていくかということを考えて決めるのが私の責任だと思っていますから。まあ、そういうことでやってきたわけであります。
特に民間議員の方々の意見からいえば、えー、52年間も、おー、獣医学部の設置を、禁止していると。それ自体がおかしいと。正にそれはゆがんだ行政だと。新規参入を認めないというのは既得権を守るだけの話ではないかと。
そういう議論が行われて、当然、先端ライフサイエンスとか、感染症対策とか、新たな需要が明らかに起こっている。特に創薬関係なんかは、獣医師の方々を雇いたいんだけれども、全く、あの、いないと、来てくれないと、そういう声も強いし、そして、BSEを初め、感染症が一旦起こったときには、日本中が騒ぐわけですね。そのときに、地域的に、そうした対応ができない地域があるというのは、やはり困るわけで。その点は、新たな需要として、えー、地域偏在があるということは、農水省もきちんと認めているわけですから、ま、そういうことを民間、有識者も含めて、きちんと議論した上でですね、やっているわけでありまして。えー、きちんと根拠に基づいて、えー、そして、法令、ルールに従ってやっているわけでありまして、私は何の問題もないというように考えてやっているわけであります。
したがって、何かこう、安倍政権になったから突然、加計学園になった、なっちゃったというような話は、それは少しおかしいんじゃないでしょうか、ということは、是非、理解していただければと思っているところであります。」

記者
「さらに、関連して、テレビ朝日のカワムラです。
えっと、この文書についての確認なんですが、どなたの指示で、どの部局に作成させたものなのでしょうか。」

山本幸三
「いや、これは私の指示で、国家戦略担当部局に作ってもらいました。」






記者
「すいません。フジテレビの千田といいます。
今の質問に関連しまして、すいません、繰返しになってしまうんですけれども。
先週、前川前次官が会見をして、ま、この設置の経緯は、昨日、総理も答弁されていましたし、あの、作っていただいたので、あのー、分かりました。
で、改めてですね、今、あの、テレビ朝日さんからもありましたけども、いわゆる問題としているのは、前川氏の会見も含めてですね、あのー、いわゆる忖度的なことが有ったのではないかと。また、総理の御意向があったんじゃないかというようなことが指摘されていることであって、それは内閣府として改めてですね、特に、大臣は担当されていましたし、当時から。あのー、改めて、その事実関係について、前川氏の会見もですね、に、偽りがあったのかどうかとかということも含めてですね、御見解を聞かせていただきたいと思います。」

山本幸三
「あの、総理からの指示とか、っていうのは全くありません。
私も総理と話をしたこともないし、そんな指示をもらったこともありません。
むしろ私は、この件については、逆に、きちんと法令に基づいた形で、粛々と進めていかなければいけないと注意をしながらやってきたわけでありまして。そういう話は全くありません。
したがって、前川さんがどういうふうに言っているのか知りませんが、直接指示を受けたなんてあり得ないでしょう。僕もないんですから。
私はむしろ、そういうことを言われないように気を付けながら、淡々と、おー、要するに、52年間も獣医学部を認めないでやっていることによって、新たな需要に対応できない状況を作っていると。そのことの方が行政としておかしいじゃはないかと。私はそっちの方が行政のゆがみだと思いますよ。それを正す。つまり、既得権益の側だけに、立った議論だけじゃなくて。えー、そのー、消費者といいますか、あー、えー、獣医サービスを使う方々のために立って物を考えれば、値段はもっと下がってもらった方が良いはずなんだし、いー、そういう意味では、あー、需要もある以上は、あー、そうした硬直的な行政はやめるべきだと。新規参入を認めるべきだと。それが国家、国民経済のためになると私は信じてやっているわけで、えー、民間の有識者の方々も、皆さんそろって、そういう意見をしていただいたわけでありまして。えー、その意味では、あのー、全くそんなことはないということであります。
したがって、私は前川さんの、中で、行政がゆがめられるなんて言ったことに対しては、とんでもないと。逆だと。むしろ、既得権益のことばかり考えて、えー、行政をゆがめてきたのを正しただけだというように私は理解してやっているつもりであります。
えー、そして、それだけ長年にわたって、えー、認めなかったことによって、残念ながら日本の獣医学部の質は落ちています
これは国際機関が、えー、各獣医学部のランキングというのを発表していますが、50位以内には、東京大学が34位に、1校しか入っていないという状況でありまして、OECD諸国はかなり複数入っています。そういうことにまで至っているということを私は認識するのが、本来の、行政ではないかと。それを我々は改革してもらいたい、と言って、訴えて。ま、当然、新規参入を望むときには、あー、既存の既得権益が侵される方々は反対しますから。そこは激しいやりとりをやるわけでありまして。それに対して一歩一歩その必要性を訴えて、えー、ま、農水省のそうした、あー、産業動物獣医師等の偏在は有るということを認めていただいて。ま、それを文科省も受け入れてやったわけでありますから、何ら問題はないと。行政をゆがめたなんてことは有り得ないというように思っているところあります。」

記者
「すいません、産経新聞の大島です。
関連しまして、加計学園の問題で、昨日、首相もこの設置の経緯の御説明を参議院本会議でされたところなんですけれども、これに対してあの、民進党の野田幹事長が、『民主党政権下の特区はボトムアップ型だった。安倍政権はトップダウン式で、同じ前提であったかのように議論をすりかえると国民に誤解を与える』という批判をされております。
この点については、どのように受け止められていらっしゃいますでしょうか。」

山本幸三
「あ、それもですね、これも国家戦略特区の制度自体を誤解しているのではないかと思います。
あのー、構造改革特区はもちろん地元からの要請であるんですが、国家戦略特区も地元が、あー、受け入れないようなやつを上からできるわけありません。えー、基本的には地元自治体が、こういうことをやりたいと。そしてまた、それをやる事業者と一緒に要請をしてくるわけであります。
つまり、国家戦略特区も構造改革特区も、ま、自治体などからの提案からスタートするわけでありまして。そして、その上で関係省庁等との折衝を経て、最終的には、関係省庁の合意を得て、政府全体として決定するわけであります。
したがって、推進派だけで独断するような仕組みではないことは明らかであります。
えー、また、あの、国家戦略特区で今治市の提案が認められたことを野田さんは批判しているようでありますが、あー、これは先ほど申し上げたように、今治市の提案というのは、民主党政権でも評価され、実現に向けて前向きに検討されていたわけであります。えー、このことは獣医学部の新設に向けた検討が、これを担う事業者と総理との関係とは関わりなく進められていたということを示しているものでありまして、問題のすりかえでは全くないということだと思います。」

記者
「朝日新聞社、竹下ですけども。
関連してですね、本日、あの、首相補佐官からですね、『総理は言えないから、代わって私が言う』というような証言が一部報道されておりますけれども。
こういった件について、行政のプロセスとして適切だったとお考えかどうかということですね。
あの、大臣が昨年の9月7日に加計孝太郎氏と面会された際に、新設に向けて手続を急ぐようにというような依頼があったのかどうかとか、そういった経緯を教えていただければと思います。」

山本幸三
「まず最初の、あのー、報道されているような、和泉補佐官から働きかけがあった云々については、私は全く承知しておりませんのでコメントできません。
それから、昨年の9月7日には、あのー、加計孝太郎理事長が私のところに挨拶に来られました。
あー、これはまあ、就任についての挨拶と同時に、今治市と共同で獣医学部新設についての提案をしているのでよろしくという、そういう挨拶がございました。
私は公正、中立、透明性を持ってですね、しっかりと粛々と進めていきますので、えーーー、えーーー、もうそれ以上のことは言えませんと、そういう対応をいたしました。」

記者
「大臣、すいません。つっかかるような質問になってしまって。テレビ朝日のカワムラです。
先ほどのお答えの中で、えっと、その、直接指示、総理からですね、『直接指示されたようなことはあり得ない』と、『私はそういうことを言われないように淡々とやってきた』、ということは、そういうことというのは、大臣の認識の中で、加計学園と総理の関係が、まあ、親しいという認識があったのかということをちょっと聞きたいのですが。そういうことを言われないようにというのは何を言われないようにしていたんですか。」

山本幸三
「私は総理と加計学園の理事長さんが親しいということは就任したときは知りませんでした。
ただ、9月7日に来られるということで、そういうアポがセットされたということで、そのときに事務局から「総理とは親しい間柄の人ですよ」というような話を聞いて、『ああ、そうか』と、しかし、それはそれとして、淡々とやっていくということを言っておかないといかんなと。同時にそれ以降、そういうことがあるなら、むしろ、きちんとした手続に沿って、えー、客観的な批判、客観的に、堂々としてですね、やっていくと、いう姿勢を心がけなければいかんなと、自らそういうふうに思ったところであります。」



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尾張おっぺけぺー

Author:尾張おっぺけぺー
森友・加計問題に関する安倍答弁を文字起こし。
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関連する質問主意書と答弁書は網羅。
加計学園に関連する国家戦略特区の議事録(議事要旨)も網羅。
文科省文書も掲載。
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