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6月23日 前川喜平前文科事務次官記者会見


本頁では、6月23日に行われた日本記者クラブでの、前川喜平前文科事務次官記者会見の文字起こしを扱います。
全体で2時間もあり、私にはその全てを文字起こしするだけの労力がないので、冒頭の30分弱で、前川氏が用意してきた原稿を読み上げた部分(彼からのメッセージ部分)を、適宜私が数字等をふり、見出しをつけてなるべく理解しやすいようにしました(数字や見出しは私がつけたもの)。
最初に目次(私が勝手に整理したもの)を掲載しておきます。おおよそこういった枠組みで、彼は述べています。



目次
0、挨拶
1、前川氏の会見の動機・問題意識
 (1)政治的意図、政治勢力との繋がり、選挙への影響、その他憶測の否定
 (2)前川氏の危機感:動機
2、文科省の対応について
 (1)文科省の対応
 (2)文科省文書の評価:間違いのないもの
 (3)現職職員へのメッセージ
 (4)文書の効果
3、官邸、内閣府の説明や対応
 3-1官邸、内閣府の対応:不誠実、真相解明から逃げている
 3-2官邸・内閣府の説明
4、高い第三者性組織での検証の提案
5、加計問題とは
 5-1「規制改革派vs抵抗勢力」構図批判
 5-2今回の問題点:「穴の開け方」に問題がある
  (1)「加計ありき」
  (2)国家戦略特区諮問会議、WGの議論・検証
   ①まともな検討をしてきたのか
   ②検討すべきもの
    ア、国家戦略特区の目的(適合性)
    イ、石破4条件への適合性、京産大との比較、人材需要
6、国家戦略諮問会議民間議員会見とプロセス
 6-1民間議員記者会見について
 6-2京産大排除を認識していないという問題
  (1)「広域的に獣医師系養成大学等の存在地域に限り」(11月9日の諮問会議決定)
  (2)「平成三十年度四月開設」
 6-3諮問会議民間議員の説明の問題点

7、「国家権力とメディア」
 (1)5月22日読売新聞報道
 (2)NHK:放送されないインタビュー、9月26日文書
 (3)コメンテーター









0、挨拶

前川でございます。
今日は日本記者クラブにお招きいただきまして、ありがとうございます。
あの、前回私が記者会見をさせていただきましたのは、ちょうど1ヶ月ほど前でございましたけども、この国家戦略特区における獣医学部の新設の問題、をめぐりましては、その後もさまざまな動きがございまして、報道各社の皆様方からですね、度々色々なお問い合わせも頂いていたと、いうこともございまして、この、日本記者クラブのご依頼を、ひとつ、いい機会だと捉えまして、ご依頼に応じて会見をさせていただくということにしたわけでございます。


1、前川氏の会見の動機・問題意識

(1)政治的意図、政治勢力との繋がり、選挙への影響、その他憶測の否定
あのー、私には何ら、政治的な意図はございません。
またいかなる政治勢力とのつながりもございません。
えー、安倍政権を打倒しようなどという大それた目的をもっているわけでもございませんので。えー、その点については、是非ご理解を賜りたいと思っておりますし。都議選の告示日とたまたま今日は重なってしまいましたけども、これは、あの、単にスケジュール調整の結果でございまして、えー、政局であるとか、選挙に何らかの影響を与えるというつもりは、まったくございません。
またあの、いろいろとお考えになる方々もいらっしゃってですね、文部科学省における再就職規制違反問題がありました。私は、その責を負って辞任したという経緯があるわけですけども。この問題との関係を憶測(?よく聞き取れず)する方もいらっしゃいます。
あるいは、さらに、その前にやっていた仕事というのがありますけども、新国立競技場のですね、整備計画、あるいは、白紙撤回や再検討、といった問題。これとの関係があるのではないかと、憶測される向きもあります。
あるいは、私の、その親族が関与する企業とかですね、そういったところとの関係があるんじゃないかと。ま、このような憶測もあるわけなんですけども。
これらはすべて、えー、まったく、関係はございませんのでですね、その点ははっきりさせておいて、おきたいと思います。

(2)前川氏の危機感:動機
5月の25日に会見させていただきましたけども、その際に、私が考えましたのは、この、国家戦略特区の獣医学部新設をめぐってですね、行政が歪められたと、私は意識を持っておりまして。これにつきましては、やはり、国民が、知る権利があると思ったと、いうこと。またその事実が隠蔽されたままではですね、えー、日本の民主主義は機能しなくなってしまうのではないか、という危機感を持っていたということでございます。
憲法の前文にもございますけども、「国政は国民の厳粛な信託にもとづくものであって、その福利は国民が享受する」と書いてあるわけでありまして、一部のもののために国の権力が使われるということが、もし、あるのであればですね、それは国民の手によって正されなければならないと。
そのためには、その、事実を知らなければならない。
そこに私の問題意識がございます。
本日も、同じ問題意識のもとで、この、会見にのぞませていただいております。



2、文科省の対応について

(1)文科省の対応
その後、文部科学省は、その最初は、その、問題となっている文書についてですね、「存在は確認できない」と、いう調査結果を発表したわけですけども、その後、国民、国民の皆様の声に押されてですね、えー、所謂追加調査を行って、えー、その文書の、存在についても認めました。
ま、これによって文部科学省は、一定の、説明責任は果たしたと思いますし、私は文部科学省の出身者としてですね、文部科学省がなんとか、その、こういうった追加調査を行うことによって、えー、隠蔽のそしりから免れたということは嬉しく思っております。
あの、松野文部科学大臣も、あの、大変苦しいお立場だと思っておりまして、その苦しいお立場で、精一杯誠実な姿勢を、取られたんではないかと思っております。
その点については敬意を表したいと思っております。

(2)文科省文書の評価:間違いのないもの
文部科学省が存在を認めた様々な文書の中にはですね、私が在職中に実際に目にしたもの手に取ったもの、もございますし、また、その私自身は目にしたことのないものもございます。しかしいずれもですね、私が見る限り、その作成の時点で、文部科学省の職員が、あー、あの、実際に聞いたこと、あるいは実際にこの、おー、触れた事実、そういったものを記載している、というふうに考えておりまして、えー、ほぼ100%、その記載の内容については、間違いないものだというふうに評価しております。

(3)現職職員へのメッセージ
ま、こういった文書を、それぞれ、現職の職員もですね、行政の歪みを告発したりという気持ちからだと思うんですが、そんな外部に提供するという行為が相次いでいるわけですが、この現職の職員達の勇気については、評価したいと思っております。

(4)文書の効果
えー、こういった文書が次々と出てくるということによってですね、国民の中にもこの問題をめぐる疑惑というのが更に深まっているのではないかと思っております。
えー、文部科学省が100%の説明責任を果たしているかといえば、それはまだまだ100%とはいえないかもしれませんが、ま、しかし、一定の説明責任は果たしつつあるという風に思っております。



3、官邸、内閣府の説明や対応

3-1官邸、内閣府の対応:不誠実、真相解明から逃げている

しかし、一方、記載されている事実はですね、多くの場合内閣府との関係、あるいは総理官邸との関係における事実関係をめぐるものでありまして、えー、これらの事実関係につきましては、ま、さまざまな理由をつけまして、えー、官邸、あるいは内閣府は、あー、その事実関係を認めようとしていない、という状況にあるわけであります。
そういった姿勢は、私から見れば、やはり不誠実であるといわざるを得ないと思っておりまして、えー、真相の解明から逃げようとしているというふうに評価せざるを得ないと思っております。

3-2官邸・内閣府の説明
(1)内閣府の無理な説明
特に、あの、文部科学省の文書の中に出てきます、「官邸の最高レベルの言っていること」という文言とかですね、あるいは「総理のご意向」という文言、こういった文言を含んだ文書がございますけれども、ま、この内容につきましては、内閣府においては、ま、いわば、自分の口から発した言葉を自ら否定していると。ま、そういう状況でございますから。これはちょっとありえない話ではないかなというふうに思っておりますし。

(2)「スピード感」といった抽象的な発言を記載した説明
それから、あの、規制改革全般を、「スピード感を持ってすすめろ」という総理のご意思を反映したものだと。こういう説明をしようとするのも、これはかなり無理がある説明であると思っておりまして。ま、そういったご指示があったとして、それをこの、文書に書いてあるような、記載事項のように取り違えるはずがないと、いうふうに思っております。

ま、これらの文書に記載された言葉を素直に読めばですね「官邸の最高レベルが言っていること」、あるいは「総理のご意向」であるという発言が、何を指しているかと言えば、「今治市における獣医学部の開設時期を平成30年4月にしてほしい」。この1点なんですね。このことに言及している言葉であると、いうことは、あの、文書読んでいただければ、明らかであります
で、またそれが、加計学園のことであるということは、ま、これは、関係者の間では、事実上公然の共通理解であったということは言えるわけであります。



4、高い第三者性組織での検証の提案

ま、こういった状況を踏まえてですね、官邸、あるいは内閣府におかれては、この、加計学園に獣医学部新設を認めるに至ったプロセスについて、やはり国民に対して本当の説明責任を果たす必要があると思っておりますし。
そのためには、必要があればですね、第三者性の高い組織を設けて、その政策決定プロセスを検証すると、いうような方法も考えられてしかるべきではないかと思っております。
ま、実は私は文部科学省におりましたときに、そういった政策を検証するプロセスに携わったことがありまして、えー、先ほどちょっと言及しましたが、新国立競技場の建設計画をめぐってですね、最初の計画が白紙に戻った後、その最初の計画がどうして、えー、まあ、建設経費が3000億に達するようなものになってしまったのか、その経緯を検証し、その責任の所在を明確化すると、そういう検証委員会を文部科学省の中に設けたのですが、その事務局長をつとめておりました。
ま、こういった方法でですね、アドホックな組織をつくり、その政策決定プロセスを検証するということはできるわけであります。
えー、その際に、諮問会議の議員でありますとか、内閣府の幹部職員からもヒアリングをするということもできますからですね、そういった方法も考えられてしかるべきではないかと思っております。

えー、月曜日の記者会見で総理が、何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たしていくとおっしゃっていますし、また国民の皆様から信頼が得られるよう、冷静にひとつひとつ丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければならないとも述べておられます。えー、総理自ら先頭に立って説明責任を果たしていただきたいと思っている次第であります。



5、加計問題とは

5-1「規制改革派vs抵抗勢力」構図批判

あの、この問題をですね、規制改革をすすめようとする、まあ、あの、規制改革派と、岩盤規制に固執する、あるいは既得権益に固執する抵抗勢力と、いう、いわば勧善懲悪のような構図で見ようとする方もいらっしゃるわけですけども、これは、あの、問題の本質を見誤る考え方だというふうに思っております。
あの、ま、私自身のことを申し上げれば、私自身、規制改革そのものに反対しているわけではございません。必要のない無意味な規制は今でもたくさんありますし、そういったものは、思い切って撤廃するということは当然だと言う風に考えています。ただ、それは、きちんとした検討や検証の結果としてですね、えー、判断されなければならないと、いう風におもっております。
私が現職中で、携わったものでいえば、たとえば、不登校の子ども達、不登校の子ども達というのは、今でも、あのー、12万人を超える規模でいるわけですけども、今の学校という仕組みに、なかなか馴染めないわけですよね。その子ども達のために、学習指導要領によらない特別な教育課程を編成するという仕組みができました。これはやはり特区でできたんです。最初は。平成16年だったと思いますけども。これは非常にいい特区制度でですね、この特区制度ができたおかげで、救われた子ども達はたくさんいましたし。この特区制度は間もなく、全国的な制度として、全国展開することになったわけですね。これは本当に、特区ではじまり、全国展開した非常にいい事例だというふうに思っております。また、あの、昨年の12月には、教育機会確保法、確保法という法律ができました。これも一種の規制改革の法律でございまして、学校外での不登校の子ども達の学習というもの、正面から認めていこうということで。これまで継子(ままこ)扱いのフリースクールをですね、えー、正面から、大事な存在として認めていくという方向性をもったもので、えー、これも、不登校の子ども達にとっては、ひとつの大きな一歩、一歩を踏み出す改革だったと思っております。
こういった意味で、あのー、私自身も規制改革は必要だと思うものもたくさんございます。


5-2今回の問題点:「穴の開け方」に問題がある

今回の問題は、獣医学部の新設という規制緩和を、進めるにあたり、その規制に穴をあけたそのものよりもですね、その穴のあけ方に問題がある。というふうに思っておりまして、穴を開けたことではなくて、その穴の開け方のところに問題がある、という風に思っております。
具体的に申し上げれば、私がその歪められた、行政が歪められたと申し上げておりますのは今治市における加計学園の獣医学部開設、を認めるにいたるプロセス、ですね。
そこに、やはり不明朗で不公正なものがあるんではないか。そこに、問題があるというふうに思っております。

(1)「加計ありき」
ま、具体的にその疑問点を申し上げれば、やはりなんといっても、まず第一の点は、まず「加計ありき」だったのではないか、という問題。はじめから、加計学園に獣医学部を作らせる結論があって、その結論に持っていくために、さまざまなプロセスを、経由していったのではないか。
また、そのために最後の段階で、様々な条件が付け加わわれ、付け加わったわけでありまして。その付け加えられた条件というのが、「広域的に獣医学部が存在しない地域に限る」という条件でありますとか、「平成30年4月に開学できるものに限る」といった条件ですね。こういった条件を付し、さらに最後にはもう「1校に限る」という条件を次々に設けていってですね、最終的に今治の加計学園しか該当しない形にもっていっていると。えー、逆に言いますと、強力なライバルであった京都府、京都産業大学を排除すると、いう結果になっていると。
これは、あの、規制緩和をしているように見えますけども、その規制緩和にさまざまな規制をのせることによって、えー、最終的に、1つの主体だけが恩恵を被るという形になっているわけであります。その、その根拠や手続が極めて不透明である。

(2)国家戦略特区諮問会議、WGの議論・検証
①まともな検討をしてきたのか
それから、あの、第二点としては、この検討をするめるべき、責任を負っていた、国家戦略特区諮問会議、及びその諮問会議のもとに設けられているWG(ワーキンググループ)ですね。本当にちゃんとした検討を行ったのか、ということです。
そこに専門家やあるいは関係者の意見を十分に反映させるような審議をしたのかどうか。えー、この点についても、非常に、あの、問題があるのではないかというふうに思っております。
特に国家戦略特区制度という制度、のことを考えていただくとわかるのですが、国家戦略特区という制度は、特定の場所の特定の主体に特別のチャンスを与える、と。そういう仕組みなんですね。その中で、特別な主体に対してだけ、えー、規制改革、規制緩和の恩恵を与えるということになりますから。それだけにですね、その決定のプロセスにおいては、特に透明性や公平性の要請が高いと思いますし。透明性、公平性を十分に確保しながら、きちんとした検討が行われるということが必要だというふうに思っております。そういった十分な検討が行われていないのではないかと。そこに一つの問題があると思っております。

②検討すべきもの
ア、国家戦略特区の目的(適合性)
じゃあ、どういう検討が必要だったのかということですけども、あのー、ひとつには、国家戦略特区の目的であります、
「国際競争力の強化」でありますとか、「国際経済拠点の形成」と。これは国家戦略特別区域法という法律をご覧になれば、第一条に書いてあります。これは、そもそもそういうことの目的のためにできている制度ですから、国際競争力を強化する、国際経済拠点を形成する、そういうものに資するものを特別扱いするということになっている。本当に加計学園の獣医学部が、国際競争力を強化、国際経済拠点の形成といったことに資するものなのかと、いう検証がされていたのか。ということですね。

イ、石破4条件への適合性、京産大との比較、人材需要
それから、あの、国家戦略特区に関しては、2015年6月に閣議決定された「日本再興戦略改訂2015(にーまるいちごー)」の4条件(所謂石破4条件)というものがあります。この4条件を満たしているということについて、きちんとした検証がされているかどうか。
特に、「獣医師が新たに対応すべき分野の人材需要」というものがですね、明らかにされているか。またその規模も明らかにされているか、ということ。さらに、そういったものが、明らかにされた、人材需要が明らかにされたという前提に立った上でですね、「その人材養成は既存の大学では対応できない」「対応が困難だ」という条件があるわけですけども、この条件が本当に満たされているか。逆に言うと加計学園の獣医学部でしかできないことをすることになっているかと。この検証がされているのかということですね。
えー、これあの、既存の大学だけではありません。えー、同じく提案が出てきておりました、京都府の京都産業大の提案と比べてもですね、京都府の京都産業大の提案との間で十分な比較、検討が行われたのかどうか。この点についても疑問が残るわけであります。
さらにその人材需要について見通しを立てるというときには、獣医師という国家資格を所管する農水省の実質的な参画が不可欠なわけでありますけれども、農林水産省が本当に、この実質的に参画していたか、というと、そこは、私としては、実質的な参画はなかったと言わざるをえないですね。
さらに、ライフサイエンス等の新しい分野の人材需給ということであれば、厚労省の実質的な参画もえて検討するべきだったと思いますけれども、厚生労働省は、まあ、終始一貫、関与しておりません。
まあ、そういったところから言ってですね、えー、このプロセスには非常に疑問が残るわけであります。




6、国家戦略諮問会議民間議員会見とプロセス

6-1民間議員記者会見について

この諮問会議の民間議員が、記者会見を開いておられます(*6月13日夜)。私もその記者会見の模様はつぶさに拝聴いたしました。
ま、その中で5人の民間議員の方々がペーパーを作って提示しておられますし、その記者会見の中でもご説明があったわけですけども。ま、その際に八田議員の言葉を借りれば、「このプロセスには一点の曇りもない」と発言しておられます。
しかし、私から言わせて頂ければ、一点の曇りもないという客観的な事実と、ではなくて、この民間議員の方々から見てですね、「曇りが見えていなかった」のではないのか。あるいは「見ないようにとしていた」のではないか。あるいは「見せられていなかった」のではないか。ま、そんなふうにしか思えないわけですね。一方であの八田議員は、あのー、この記者会見の中で「政治のプロセスは不透明だ」と、発言しておられます。その不透明な政治のプロセスの部分に、まさに問題があるわけでございまして、えー、その部分は実はこの諮問会議ではですね、スルーされていると、いうふうに私は思います。


6-2京産大排除を認識していないという問題

(1)「広域的に獣医師系養成大学等の存在地域に限り」(11月9日の諮問会議決定)
あのー、結果的に京都府、京都産業大の排除する効果を持った11月9日の諮問会議決定の表現が、ございます。これは、「広域的に獣医師系養成大学等の存在地域に限り」という言葉が入ったわけですねえ。これについて、諮問議員の方々のペーパーを読みますと「反対勢力の抵抗があったので、実現に向けて妥協点を探るためにこの文言を入れた」と、こういうお話になっております。
え、さらに、ワーキンググループのサジェスチョンによって山本大臣が入れた表現であって、これは、あのー、京都産業大を排除する意図はなかったとおっしゃっています。医学部新設の時の、成田のほうのですね、特区のほうを引き合いに出されまして、医学部新設が成田市に限定されたと。そういう極端な限定がされないような妥協策を提案しようというのが動機だったと。これは八田さんが、の記者会見でおっしゃったことであります。「京都産業大をはじく意図はなかった」、これも八田さんがおっしゃったことです。
そうしますと、内閣官房、内閣府の方々の意図とですね、この諮問会議の民間議員の方々意図はだいぶ食い違っていたのではないかと。この文言をみるとですね。えー、ま、京都産業大を排除するという効果をもつということを認識しておられない、というふうに考えざるをえません。

(2)「平成三十年度四月開設」
また、もう一つの条件として、平成30年度開設という条件もあります。これは、11月18日にパブリックコメントに付された共同告示案の中に出てくるわけですけども、この30年4月、30年度開設するという条件も、京都産業大を排除する効果を持っていたわけですが。そのことについても、諮問会議の民間議員の方々は全く認識を持っておられないように思われます。

結局、その政治的なプロセスの中で、「広域的に」でありますとか「平成三十年度」という条件が加わったわけですけど、それが実は京都産業大学を排除する効果をもつんだということを、当の諮問会議の民間議員の方々が認識しておられない、という問題があるんではないかと思います。


6-3諮問会議民間議員の説明の問題点

では、なぜ今治に認めたのか、ということには、諮問会議のこの民間議員の方々のご説明ではですね、「まず1校ということならば、長年、提案をしてきた今治市」。それから「四国全域で獣医学部もないから」、あるいは、「感染症の水際対策などのニーズがあるから」と、まあ、こういった理由で、まあまず一校というならば、最初は今治でいいんじゃないか、と、こういうお考えのようでございます。
その前提としては、2校目、3校目、4校目があるという前提なんですね。ただ、それは、本当に2校目、3校目、4校目があるのかという保証は、それはないわけであります。先ほど申し上げましたように、あの、国家戦略特区というのは、特別の地域の、特別な主体に、特別な恩恵を与えるという、こういう仕組みでありますから、本当に2校目、3校目、4校目が認められるという保証はございません。しかし、まあ、民間議員の方々は、あの「1校目なんだ」と。「突破口なんだ」と、いう意識しかなかったということなのでですね、そこにもかなり、我々の認識とのギャップがある。ように思われます。
さらに、あの、この民間議員の方々が発表しました文書の中ではですね、「総理が特定事業者を優先する意向を示した。あるいは内閣府がそのように文部科学省に伝えたという根拠はない」とこういうふうに書いてございます。ま、そのように断言されているわけですけども。そのように断言できる理由はと問われて、八田議員がなんとおっしゃったかと言えば、「私どもは一切知らない」と、「こういったことはないと思う」と、こういった根拠しか挙げておられないわけでありまして。「知らないから無い」ということではないですし、「無いというから無い」というものでもないわけなんで。この、根拠は、ないと断言される根拠は、実は、きわめて薄弱だ、といわざるを得ない。
まあ、このような形でですね、私としては、あのー、この、政策決定プロセスは、改めて検証する必要があるんではないかというふうに思っております。




7、「国家権力とメディア」

(1)5月22日読売新聞報道
もう一つ、もう1点付け加えて申し上げるとですね、あの、この獣医学部を巡る問題について私は、あのー、ま、私としての発言を1カ月前に行ったわけでありますけれども。この1件を通じて、全く別の問題として、認識を新たにしたのはですね、あの、「国家権力とメディア」の関係ですね。ま、ここにはメディアの皆さんが、あの、集まっておられる、むしろ日本を代表するメディアの方々が集まっておられるわけでありますけれども。
一つは私に対する個人攻撃とだと思われる記事をですね、まあ、5月22日の、読売新聞に掲載されました。えー、もちろんこれは私としては不愉快な話でございましたけれども、その背後に何があったのかということは、これはきっちりと、これはメディアの関係者の中で検証されるべき問題だと思います。私は、個人的には、官邸の関与があったと考えております。

(2)NHK:放送されないインタビュー、9月26日文書
それから、この加計学園を、に関わる文書の信憑性でありますとか官邸からの働きかけといった問題について、えー、私に最初にインタビューを行ったのはNHKです。ですが、その映像は、なぜか、放送されないままになっております。 未だに、報じられておりません。
えー、また、この、この真相を示す内部文書の中でも非常に決定的なものであります、9月26日の日付の文書がございますけれども、「官邸の最高レベルが言っていること」という文言が入っている文書ですね。これは朝日新聞が報じる(*5月17日)前の夜(*5月16日)に、NHKは報じてました。しかし核心の部分は、黒塗りされてましたですね。これは、なぜなんだろう。あのNHKを責めているわけじゃないんですけども。

(3)コメンテーター
それから、あのー、報道番組をみておりますと、おー、コメンテーターの中にはですね、いかなる、まあ、あのー、状況証拠や文章が出てきたとしても、官邸、もう官邸の擁護しかしない、という方がいらっしゃいます。あの、そういう方のお名前は差し控えますけれども。
森友学園のときにもそういうことが繰り返し行われていたわけですけれども。森友学園の問題で、官邸を擁護するコメントを出し続けた方の中にはですね、その、ご本人の性犯罪が検察、警察によってもみ消されたのではないかという、疑惑を受けている方もいらっしゃるわけであります。

こういったことを踏まえて考えますとですね、私は今の日本の国の「国家権力とメディアの関係」については、非常に不安を覚えるわけであります。えー、ま、国家権力と、「第4の権力」とまで言われるメディアの関係をですね、国民の視点から問い直すという必要性、またそのメディアの方々の中で、えー、この自浄作用が生じるということをですね、私は強く期待したいという風に思っております。

私からは以上であります。






この後、質疑応答が約1時間半続きます。


なお、上掲動画のつづきはこちら。





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コメント

「(?よく聞き取れず)」部分について

初めまして。文字起こしお疲れ様です。
「1-(1) 」で 「補足(?よく聞き取れず)」となっている部分は、「憶測」ではないでしょうか。
「(再就職規制違反~)この問題との関係を憶測する方もいらっしゃいます。」
私にはそう聴こえました。ご参考まで。
それと、情報の集約をありがとうございます。何か確認したいことがあったとき直ぐに答えにたどり着くことができ助かります。

ありがとうございます

ありがとうございます。
ご指摘の箇所ですが、今聞きなおしましたが、やっぱり聞き取りにくいですが、「憶測」のような気がしました。
またさらに、文字起こしの作業をやっている時は、全体の流れ(その後に「憶測」が度々登場する文脈での発言)を正確に把握できていなかったのですが、文脈からみても「憶測」が自然ですね。
というわけで、さっそく「補足」としていたところは「憶測」になおしておきました。
ご指摘、どうもありがとうございました。

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尾張おっぺけぺー

Author:尾張おっぺけぺー
森友・加計問題に関する安倍答弁を文字起こし。
関連する国会審議は追加中。
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文科省文書も掲載。
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