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番外編 7月28日 稲田防衛大臣辞任会見




稲田朋美
「まず、冒頭に私からお話しいたします。
え、今般、特別防衛監察の結果が防衛監察監から報告されました。
防衛省・自衛隊にとって、大変厳しい、反省すべき結果が示されました。
極めて遺憾であります。
特別防衛監察の結果において明らかになった事項は、次のとおりです。
本件に先立つ昨年7月にも、「日報」に関する、開示請求がありましたが、その際、中央即応集団司令部は、存在している「日報」を開示せず、情報公開法第5条の開示義務違反につながり、自衛隊法第56条の職務遂行義務違反に当たるものがあり、本年、本件10月受付のものですけれども、「日報」を不開示とした契機となるものでした。
本件「日報」に関する開示請求においては、陸幕及び中央即応集団司令部は、7月の「日報」の対応を踏まえて対応した結果、7月同様、存在している「日報」を開示せず、情報公開法第5条の開示義務違反につながり、自衛隊法第56条の職務遂行義務違反に当たるものがありました。
また、本件「日報」に関する開示請求においては、陸幕が、開示請求受付後に日報の廃棄を指示したことは、情報公開法第5条の開示義務違反につながり、自衛隊法第56条の職務遂行義務違反に当たるものであり、さらに、「日報」発見後の大臣報告の遅れのほか、対外説明を含む不適切な対応がとられ、この対外説明スタンスが継続するなど、自衛隊法第56条の職務遂行義務違反につながるものでした。
本件は、「日報」に係る開示請求への対応において、情報公開法第5条違反に繋がる行為があったこと、適切に廃棄されて不存在とされた「日報」が陸自内に存在したことの、取扱いに関する不適切な対応、私への報告がなされなかったこと等を踏まえ、関係者を厳重に処分することといたしました。
具体的には、防衛事務次官のほか3名を「停職」に、陸上幕僚長を「減給」処分といたしました。

本件監察の経過において、私自身に関わる報道がありました。
特別防衛監察の結果によれば、「日報」データの存在は、事務次官まで報告されたものの、管理状況が不明確、であるため、私には報告する必要はない旨の判断が示された、とされております。
報道においては、私自身に「日報」が陸自に存在するとの報告がなされ、それを非公表とすることを私が了承したというものがございました。
私自身、そのような事実はないと否定してきましたが、特別防衛監察においては、「日報」データの存在について、何らかの発言があった可能性は否定できないものの、書面を用いた報告がなされた事実や、非公表の了解を求める報告がなされた事実はなかった、また、私より公表の是非に関する何らかの方針の決定や、了承がなされた事実もなかったと認定されております。
私自身、報告を受けたという認識は今でもなく、私のこれまでの一貫した情報公開への姿勢に照らせば、そうした報告があれば必ず公表するように指導を行ったはずですが、監察の結果を率直に受け入れます。
また、大臣室において私に「日報」のデータが存在するとの報告が行われたとのメモが存在するという報道もありました。
しかしながら、私がそれまでに受けていた「南スーダン派遣施設隊の作成した日報は、上級部隊である中央即応集団司令部に報告され、用済み後破棄されていた」との報告を覆す内容の報告は一切なかったと承知しております。その時点では既に、事務次官に対し、しっかりと事実関係を確認するように指示をしておりましたが、その報告があるまでは、それまでに受けていた報告に基づいて、国会において答弁していたところでございます。

現在、厳しい安全保障環境の下、隊員がそれぞれの現場において、24時間365日、懸命に任務を全うしています。こうした状況において、「日報」を巡る一連の問題は、単に陸自の情報公開への対応が不適切であったことのみならず、国民の皆様に、防衛省・自衛隊の情報公開に対する姿勢について疑念を抱かせ、内部からの情報流出を匂わせる報道が相次ぐことにより、防衛省・自衛隊のガバナンスについても信頼を損ないかねない印象を与え、結果として、国内外のそれぞれの現場で日々任務に当たる隊員の士気を低下させかねないという点で、極めて重大かつ深刻なものであると考えております。
私は、防衛省・自衛隊を指揮・監督する防衛大臣として、その責任を痛感しており、1ヶ月分の給与を返納することといたしました。
更に、その上で防衛大臣としての職を辞することといたしました。先ほど総理に辞表を提出し、了承されたところでございます。

今般、特別防衛監察結果において、示された改善策を受け、情報公開と文書管理という観点から、将来、同様の事案が発生しないような抜本的な対策を講じます。例えば、南スーダン派遣施設部隊の「日報」に加え、今後、海外に派遣される自衛隊の部隊が作成した「日報」の全てを、統合幕僚監部参事官において一元的に管理するとともに、爾後の情報公開請求に対しても一元的に対応することと致します。また、防衛省行政文書管理規則を改正し、「日報」の保存期間は10年間とし、その後、国立公文書館へ移管することと致します。さらに、「情報公開査察官(仮称)」を新設し、今後の文書不存在による不開示決定がなされた全ての案件について、必要な調査のための権限を持たせ、今般のような事案の発生防止のための抑止力とチェック機能の強化を図ることといたします。
今後とも、防衛省・自衛隊として一丸となり、問題となった点を徹底的に改善し、再発防止を図ってまいります。

続けて、幹部人事に関して御報告いたします。
本日の閣議において、黒江防衛事務次官及び岡部陸上幕僚長の退職を含む防衛省幹部人事について、内閣の承認がなされました。
私からは以上です。



質疑応答

記者 
「今ご自身の進退に言及されましたけれども、辞任ということはいつご決断されたんでしょうか。
また、現在北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備の情報がある中で緊迫した状況にありますが、この時期に辞任されることで国防に支障が生じる可能性についてはどのようにお考えでしょうか。」

稲田朋美
「はい、まず辞任を決意した時期でございますけれども、かねてからこの、日報の問題について、これほどまでに防衛省自衛隊として、まあ、世間をお騒がせしていることについて、管理・監督者としての責任は、免れないと、思っていたところでございます。
そして、ま、そういった私の正直な気持ちについて、ま、かねてより総理にも、相談をしていたところです。
そして今般、総理に辞表を提出をして、了承いただいたということでございます。
また、北朝鮮のミサイルの問題でございますけれども、確かに、昨年来、新たな段階、脅威は新たな段階に入っております。そういう意味において、まあ、今回私が辞職するということになりましたけれども、防衛省、自衛隊としては、万全の警戒監視、活動、情報収集・警戒監視活動を続けているところであり、この件については遺漏がないと考えております。」


記者
「朝日新聞相原です。
報告書を読みましたが、2月13日、15日の焦点だった会議について、表現としては「陸自における日報データの存在についてなんらかの発言があった可能性は否定できない」というふうに解明できていません。
以前の会見で、大臣はですね『特別防衛監察で明らかになる』と何度も繰り返してきました。
この結果を見てですね、今まで言ってきたということに齟齬が生じているんじゃないかなと思うんですけれども、これで解明されたとお考えでしょうか。」

稲田朋美
「はい、あの、特別防衛監察を回収してから4ヶ月、徹底的な調査がなされました。私に対しても、おー、もちろんこの報道を受けて、13日、15日のことについても、ま、聴取が行われました。そして、さまざまな資料、さらには、関係者の聞き取りなど、事実関係については、一連の、事実関係について、昨年の7月以来、今までの事実関係については、解明ができたと考えております。」

記者 
「それで、13日、15日のところは解明できてないと思うんですよ。どう見ても。1時間の聞き取りに協力した程度で、不十分だと思うんですけれども、職を辞した後にですね、監察の対象にするなどして、いわゆるその仕切り直し、もう1回やるとか、第三者委員会を設置するとかですね、後任の大臣に対してなにか申し送りするつもりはないでしょうか。」

稲田朋美
「はい、あの、監察本部について、独立的な、第三者的な立場から、現職の検事も入れて、徹底的に調査をした結果が今回の報告書でございます。
私に対する聞き取りは1時間ではございましたけれども、私の、認識、については包み隠さず述べております。今回の、この、隠ぺいに至るに至っては、私の認識や、またさまざまな、聞き取り、そして、資料等で確認をしていた作業だというふうに考えております。」

記者
「NHKの中村です。
大臣は常々、この防衛監査について、改めるべき運営体制が自衛隊にあれば改善するとおっしゃっていましたけれども、隠蔽体質というのはあったんでしょうか。

稲田朋美
「はい。
まずこの日報に関して。日報は防衛省、自衛隊として自ら公表し、そして、対、国民のみなさま方、においては隠蔽はない。日報はすべて公表しているところでございます。
一方、至る経緯について、今回の防衛監査でなされた、あーあー、確定されたように管理に対する不適切な対応。さらに対外的なですね、公表のあり方について、厳しく指摘をされている点。こういった点については、今後しっかりと改善していかなければならないというふうに考えております。」

記者
「それは隠蔽体質があったということですか。」

稲田朋美
「隠蔽体質ということではなくて、不適切な対応があったということを指摘をされております。
そういった点、そしてなぜこういったことが起きたのか。やはり組織ごとの意思疎通のあり方であったり、さまざまな説明責任の果たし方であったり。そういった点は、ま、改善していく点は多々あったというふうに思っております。」

記者
「再発防止策はできたと思うんですけれども。大臣が職を辞することでですね、それは効果的に、実働性を保てるのでしょうか。

稲田朋美
「はい、あの、私は職を辞することになりますけれども、しっかりとした再発防止策、の方向性についてはすでに先ほど申し上げたとおりであります。
防衛省、自衛隊一丸となって、今回の事件を契機に、やはり、防衛省に対する、自衛隊に対する国民のみなさま方の、信頼を、あー回復するために一丸となって改革を進めていくと、そういう覚悟でございますので、私が職を辞することになりましたけれども、おー、次の防衛大臣のもとでしっかりと今回の反省を活かしてもらえるものと思います。」

記者
「関連で。この日報の問題でですけれど、大臣は国会での今後のあり方などを説明されたかと思うのですけれども。ご自身は今後も職を辞されたあとでも、あのー、国会に呼ばれれば、閉中審査に呼ばれれば説明するお考えはあるのでしょうか。」

稲田朋美
「はい。国会の閉中審査が開かれるかどうか。また、そこに私が呼ばれるかどうか。これは国権の最高機関である国会がお決めになることであって、そして国権の最高機関である国会がお決めになったことに私は従います。 」



記者
「大臣は今まであらゆる我々の質問に対して、あるいは、国会答弁に対して、特別防衛監査の最中なので、その中で明らかになると。それまではお話しできないとおっしゃっていました。そして今回、一連の経緯が明らかになったとおっしゃいましたが、先ほど質問もあったように2月13日と15日の時点では「明確な答えは出ていません。相互の了承があってなんらかの発言があった」という曖昧な表現になっています。これでもう解明されたとお考えですか。あるいは、まだ解明作業が足りないとお考えですか。」

稲田朋美
「はい。13日、15日の件について、今までの皆さんの質問に対して私は監察の対象ではなかったのでお答えをしてきたところです。
その後、監察官の聴取も受けたところでございます。
そして、えー、13日、15日、のことに関してはですね、あのー、先ほど申し上げましたとおり、なんらかの発言はあった可能性はあるものの、あの、あるものの、あの、書面を使った報告や了承を求めるような、そういった会議ではなかったということは認定をされているところでございます。
さまざまな証言や、さまざまな資料をもとに、私は防衛監察が、あー、認定をしたというふうに考えております。」

記者
「ということは、大臣は国会で「報告を受けていない」というふうに答弁されていますが、なんらかの発言があった可能性があるということは、報告を受けている可能性があるということですよね。その点、どういうふうにお考えでしょうか。

稲田朋美
「はい。私としては、それまでの答弁を覆すような報告はなかったという認識をしています。今も認識をしております。」


記者
「大臣が職を辞することについて、野党のほうから「遅かったんじゃないか」という指摘もあります。もっと前に覆すような発言もありましたし、「遅かったんじゃないか」という指摘がありましたがそれはどのようにお考えでしょうか。」

稲田朋美
「はい。あのー、さまざまなご批判はございました。もちろん、今ご指摘の、都議選の折にもご批判を受けたところです。
しかしながら私は今回の特別防衛監察に関して、この日報の問題に関して、これほどまで世間をお騒がせをしましたこと、これについてしっかりと監督責任を果たしたいと、かねがね思っていたところでございます。
もちろん、いろんなご批判はありま、あろうと思いますけれども、私の意思として、えー、この報告書を出して辞任をするということでございます。」

記者
「総理大臣には自分で伝えたということですけれども、総理からなにかお言葉はあったんでしょうか。」

稲田朋美
「総理からは「わかりました」という言葉がございました。」



記者
「今回の件は、過去に行ったような問題になったとしても、都議選の応援演説とかあの発言というのはどうか考えても公選法違反じゃないかという指摘があります。あの発言について辞任を考えたことはないのでしょうか。」

稲田朋美
「あの発言に関しては、私も、誤解を招きかねない発言であったと、即日撤回をしてお詫びを申し上げているところでございます。
私として、この、おー、辞任ということについては、今回の、日報によって世間をお騒がせし、また防衛省、自衛隊に対する、信頼を揺らがしたことの、監督、指導監督責任というふうに思い、責任をとりたいと、責任をとるということで辞任を決意をしたということでございます。」

記者
「今でもあの発言というのは、受け手の問題であって、誤解を招きかねないという主張は変わらないわけですか。」

稲田朋美
「誤解を招きかねない、防衛省、自衛隊、防衛大臣と。本来であれば自民党としてお願いをするというところを、非常に誤解を招きかねない発言であったと、即日撤回をし、お詫びを申し上げたところです。」

記者
「誤解を招きかねないというのは、国民の理解力がないから誤解する可能性がある、私は正しいことを言ったのに国民が理解する能力がないから誤解する可能性がある、という意味でよろしいでしょうか。」

稲田朋美
「いいえ。そういうことは申し上げておりません。」

記者
「誤解をする可能性があるってそういうことじゃないですか。」

稲田朋美
「私自身の問題として、誤解を招きかねない発言をしたことについて、訂正をし謝罪をさせていただいたということでございます。」

記者 
「私は正しいことを言ってるのに、国民が理解力がないから誤解をする可能性がある、という意味でよろしいでしょうか。」

稲田朋美
「そういうことではありません。」

記者
「大臣、すいません。来月の上旬に内閣改造が控えています。この時期に閣僚が辞任するのは政権へのダメージもあると思うんですけれども、安倍内閣の政権運営に対する影響をどのようにお考えでしょうか。」

稲田朋美
「そういったご批判があることも承知をいたしております。
しかしながら、先ほど申し上げましたように、今回の日報の問題、についての、監督責任をとるべきだと私は思い、辞任を決意をしたということでございます。」

記者
「影響はあるとお考えでしょうか。」

稲田朋美
「それは、そういったご批判があることは真摯に受け止めたいと思います。 」


記者
「今回の辞任にいたった、引責をしなければならないほど世間を騒がせた、これは防衛大臣として、どのように、ご自身にどのような問題があったとお考えですか。あるいは、ご自身には問題がなかったとお考えですか。」

稲田朋美
「今回の日報に関して、さまざまな、例えばシビリアンコントロールが利いていないとか、私の指導力不足であると、いったご批判がたくさんあったことも承知をいたしております。
ま、その上で、今回の日報、自ら公開もしているところでございます。
さらには、厳しい、安全保障環境のなかで、やるべきこと、成すべきこと、しっかりとやってきたつもりでもございます。
しかしながら、結果として、この問題で大変お騒がせをし、また、あー、国民のみなさま方から「防衛省、自衛隊、大丈夫なのか?」と。 そして、「しっかりと我が国を取り巻く安全保障環境の危機のなかで乗り切ってくれるのか、と、そういう信頼を揺らがせたということは、私の管理監督指導責任であるというふうに、痛切に反省をしているところでございます。」

記者
「いや、ご自身の反省と責任というのはわかるんですが、なにが問題でこういうふうになったとお考えですか。」

稲田朋美
「はい、あの、先ほど申し上げましたように、今回、特別防衛監察で指摘されたさまざまな不適切な扱いというものもございました。ま、そういった点も踏まえて、しっかりと改革をしていかなければならないというふうに考えております。」

記者
「シビリアンコントロールが利いていないとか、指導力不足といった批判がたくさんあったというふうにご自身でおっしゃいましたが、そのことについてご自身としてはどう認識されていますか。そのような批判は当たらないとお考えか、ご自身でも思い当たる部分がございますか。」

稲田朋美
「はい。もちろん反省すべき点は多々あります。しかしながら、シビリアンコントロールという面において、また、この厳しい環境のなかでやるべきこと、成すべきことはしっかりとやってきたつもりでございます。
しかしながら、この日報の問題で信頼を揺らがしたことは事実であります。その点についての私の監督、指導力不足という点について、痛切に責任を感じているところです。 」




特別防衛監察の結果について1
記者
「あのー、(聞き取れず)、大臣が報告を受けたかどうかというところで、『存在についての可能性が否定できない』というかなり曖昧な表現のまま報告書になっていて、それで大臣が了承されたと思うんですけれども、なぜ事実認定されていないのか、詳細とかディテールとか、どういう発言があったのかというのが報告書に全然入ってないんですけれども、これで国民に十分説明しきったとお考えでしょうか。」

稲田朋美 
「はい、まず、監察の過程においてどういった聴取がなされているかということについては、やはり、独立の、第三者的な機関として、えー、事実関係の調査を徹底的に行なっておりますので、その経過については存じ上げません。
しかしながら、私の認識、私の認識について記憶に基づいて、できるだけ詳細にお話をしたところでございます。その上で、監察結果として、認定がされたこと、それを私は受け入れたいと思っておりますし、ま、この4ヶ月間、しっかりと、防衛監察が、特別防衛監察が、しっかりと体制を組んで、事実関係の解明にあたってきたと思っております。」

記者
「徹底した調査を行っているのに、なぜ一番大事な根幹部分が特定できない、認定できないんでしょうか。」

稲田朋美
「あのー、ま、一番大事だとおっしゃったわけですけれども、もちろん13日、15日の問題というのは非常に今報道で注目をされた点です。ゆえに、私自身も聴取の対象となったわけでありますけれども、そのなかにおいて、えー、多くの証言、そして多くの資料、を、監察において調査をした結果が、今回の報告であったと考えております。」

記者
「いや、ですので、なぜ事実認定できなかったのかというのを大臣が指示して、『もうちょっと説明したほうがいいんじゃないのか』というところまで書き込んだほうがよかったんじゃないですか。」

稲田朋美
「ま、私は本当に独立した、あー元高検の検事長を中心とす、トップとする、現役の検事も入れたなかで、徹底的な事実調査をしているなかにおいて、その、報告の内容について途中で、何かを申し上げるとか、そういうことはいたしておりませんので、し、すべきではないというふうに考えております。」

記者
「最終的に報告書がまとまったときに了承されたということですね。」

稲田朋美
「はい。」

記者
「そのときに、この報告書で、十分国民が納得するような報告書になっていると考えられたんでしょうか。」

稲田朋美
「私は特別防衛監察がこの間徹底的に事実調査をした結果であるということで、率直に受け入れたということでございます。」



黒江次官と岡部陸幕長が退職について
記者
「黒江次官と岡部陸幕長が退職となりますが、これは今回の日報の問題を受けての引責ということでよろしいでしょうか。」

稲田朋美
「あのー、今回の日報を受けての処分は、先ほど申し上げた通りでございます。そして、先ほど閣議で了承された人事に関してのお尋ねですけれども、ま、黒江次官は本日付で依願退職をされるということでございます。」

記者
「今回の辞任の決断に関して、官邸側から慰留などの申し出はあったんでしょうか。」

稲田朋美
「最終的に了承いただいたということです。」



再度特別防衛監察の結果について

記者
「日報の経過に戻るんですけれども、2月の13日、15日の件で、最終的には次官と陸幕長らが協議をして、非公表の方針を決めたということだと思うんですが。そもそもそれだけ重要な問題を大臣に上げなかったことについて、仮にそういう事実だとすると、それを大臣に上げなかった責任について、体制についてはどう思っていますか。」

稲田朋美
「今回の報告書の中で、7月以降、一連の対応の問題点が指摘をされております。その中に、おいて、例えば、あー、統幕にあった日報の1ヶ月間の発見の遅れであったり、今ご指摘になった日報の存在についての、報告がなかったことであったりですね、さまざまな点について指摘がされ、ま、その結果、こういった処分になっているということでございます。」

記者
「それはご認識としては、本来は大臣のところまでちゃんと持ってきて、大臣のこれまでの情報公開の姿勢に鑑みて、公表を支持するというのが最善の選択だった、何でしょう、想定されるシナリオだった、それができてなかった。」

稲田朋美
「はい、さまざ・・・あの、この監察結果において、さまざま、ある時点、ある時点の不適切な対応が記載をされているわけですけれども、その点についてしっかりと対応するべきであったというふうに思います。」

記者
「2月13日と15日の段階ですが、複数の大臣の部下が『確かに報告した』というふうに証言をしています。だけれども、大臣は「まったくそういったことはない」とおっしゃっています。その場合、あなたは報告をされたけれども、その内容が理解できなくて暗黙の了解をしてしまった、あるいは頷いてしまった、無言で了承してしまったということなんですか。」

稲田朋美
「はい。私は報告を受けたという認識はない、ということでございます。」

記者
「複数の部下の方が「確かに報告した」と、「13日と15日、確かに報告した」ということを言ってます。」

稲田朋美
「まあ、それは」

記者
「それをあなたは信用できないと、噓の証言だというふうにおっしゃいますか。」

稲田朋美
「いや、その点については承知いたしておりません。 」

記者
「『認識はなかった』っておっしゃいますけれども、実際に報告は受けたけれども、それを忘れてしまったとか、そういう可能性はあるんでしょうか。」

稲田朋美
「私は報告を受けた時に、監察の中でも「書面による報告や了承した事実はない」というところは、確定をしていただいているところでございます。ま、そのうえで、それまで、えー、国会答弁でしていたところの、施設隊の日報を中央即応集団に報告をして、その後、破棄をした、という報告を覆すような報告はまったく、一切なかった、と承知いたしております。」

記者 
「報道に出ていたメモとかも見られましたか。」

稲田朋美
「見ておりません。」

記者 
「テレビも見てらっしゃらない。」

稲田朋美
「テレビは見ました。」

記者
「あれを見て、なにか心当たりとかはまったくなかったですか。」

稲田朋美
「ありません。」

記者 
「あのメモはいつ頃だと思いますか。」

稲田朋美
「わかりません。」

記者
「怪文書ですか。」

稲田朋美
「承知しておりません。」

記者
「じゃ、一連の報道はフェイクニュースと言われるんですか。」

稲田朋美
「いや、そんなことを申し上げているのではなくて、今回、私自身も監察を、監察というか聴取を受けて、そして、あの監察結果に、報告になったということで、それを受け入れているということでございます。」


記者 
「自衛隊内部からそうやって情報がどんどん出てくるということは、自衛隊内に、大臣を信頼してないっていうか、大臣に辞めてほしいって思ってる人がいるんじゃないかと思いますが、その、そのへんの受け止めはどう考えますか。」

稲田朋美
「はい、冒頭の発言の中で、私の責任の一端として、内部からの、今ご指摘になった、情報流出をにおわせるような報道が相次ぐこと、によって、防衛省、自衛隊のガバナンスについて、国民のみなさま方に疑念を抱かせるような結果になった、というふうに思っております。」




記者
「大臣、すいません、ちょっと聞きたいんですけれども。大臣は当選3回で行革大臣に抜擢されて、そのあと政調会長、今回防衛大臣でした。 今回、防衛大臣でガバナンスに失敗というか、公開にいたったというのは、ご自身で原因がどこにあったと分析されているんでしょうか。」

稲田朋美
「はい、あの、反省すべてき点は多々あったというふうに思います。
え、しっかしりと今回の反省をこれからの防衛省、自衛隊の改革にも活かしていただきたいし、私としての政治家としての人生にも活かしていきたいと考えております。」

記者
「すいません、政治家ということでうかがいたいんですけれども。政調会長の時は、ポスト安倍、総裁候補としての御自身の将来について意欲的な発言をされてたと思うんですが。 この防衛大臣を1年やっていろいろなことがあったと思います。ポスト安倍、総裁候補としての政治家、稲田朋美というのはどうお考えでしょうか。」

稲田朋美
この1年間を振り返り、やはり反省すべき点も多々ありました。やるべきこと、なすべきことは、自分としてはしっかりやったという意味において、悔いはありません。 しかしながら、こういった結果を受けて、一から、一議員として、これからの安倍政権が進めている政策を前進するために、全力をあげていきたいと考えております。



記者
「今回の「日報」隠しの件はご自身は一切関係なく、全て自衛隊内の制服組がやったことだという言い方で宜しいのでしょうか。」

稲田朋美
「そういうことは言っておりません。しかも「日報」は隠したわけではありません。全部公表しております。そういう意味において、私の監督・指導力、監督責任をとるということは必要だと考えたということでございます。」



辞任について

記者
「辞任を決められたタイミングというのは、具体的にいつだったのでしょうか。『日報』問題はずっと大騒ぎになっていたのですが。」

稲田朋美
「ずっと予てより、私はその考えを持っていました。」

記者
「ずっと、というのはいつからでしょうか。」

稲田朋美
「この問題が浮上した時からです。」

記者
「大臣と次官と陸幕長がほぼ同じ時期に辞めるというのは、前代未聞のことだと思いますが、この自体は率直にどのように受け止めてらっしゃいます か。」

稲田朋美
「繰り返しになりますが、この日報問題を通じて、国民の皆様方の防衛省・自衛隊に対する信頼を揺るがせたということについて、深く反省をしておりますし、この問題を契機に教訓に、しっかりと改革を進めていくことが重要であると考えているところであります。」

記者
「改めてですが、国防にはそれでも影響はないと考えますか。」

稲田朋美
「国防に関しては、わが国を取り巻くこの厳しい環境の中で、私もこの1年間、防衛大臣をやってまいりましたけれども、様々な日本の防衛について、万全を尽くしてきた、防衛省・自衛隊として、万全を尽くしてきた。
そして、自衛隊も国内外で高い評価を受けております。日本らしい活動も南スーダンで行ってきたところでございますので、この良き伝統を受け継ぎながら、そして、今回の点を反省として、さらに改革を進めていくべきだと思います。」

記者
「隠ぺい体質はなかったということですけれども、結果的に統幕から出ていますけれども、その前に陸上自衛隊がデータを廃棄しているわけで、それでもっても隠蔽体質でなかったとお考えでしょうか。」

稲田朋美
「そういった不適切な対応については、深く反省をしなければならないというふうに思っております。」

記者
「破棄したことは隠蔽ではなくて、不適切な対応であったということですか。」

稲田朋美
「大変不適切な対応であったと思います。しかし、その上で、防衛省・自衛隊として、公表したということもあります。」

記者
「この問題が浮上してから、辞任を決めていたというのは、去年12月からでしょうか。今年の3月でしょうか。」

稲田朋美
「この問題というのは「日報」を巡る様々な、お騒がせしたことに関して、私自身、これは重要な問題であるという認識を持っておりました。」

記者
総理と相談されていたと仰いましたが、相談されていた時期はいつ頃なのでしょうか。」

稲田朋美
予てから総理とはその都度の私の正直な気持ちはお伝えしていたところです。」

記者
「日報問題が浮上してからでしょうか。」

稲田朋美
「そうですね。辞任に関する相談ということではそういうことです。」




記者
「大臣とこういう形でお会いしてちょうどもうすぐ1年になるんですが、このおよそ1年ですね、防衛大臣としてちょっと意地悪な質問が多かったので、御自身でこれが私の一番の実績であると思われるものは何ですか。」

稲田朋美
「例えば、南スーダン、大変5年間にわたる非常に実績を上げた活動をしてまいりました。
そして多くの南スーダンの方々、国連、世界中から日本らしい活動について称賛の声も集まり、その中において、しっかりと撤収を決めて、無事撤収ができたこと。
更にはちょっと反面になりますけど、この「日報」に関しても「やっぱりどっかにあるんじゃないの」といって、捜索をして全て公表したことなど、またいろいろありますけれども、いろいろな部隊を回って自衛隊の活動に応援することができたことなど、私にとっても非常に有意義なやりがいのある1年だったと思っております。」

記者
「大臣の主張信条、政治信条を考えると、この防衛大臣の職をこういう形で辞するということは忸怩たる思いがあるのではないかと考えるのですがいかがですか。」

稲田朋美
「もちろん反省点はたくさんあります。しかしながら、今後は一議員に戻っても防衛省・自衛隊の応援団として、防衛政策を前に進めていきたいと思っております。」



再度辞任経緯

記者
「先ほどの総理に報告していたという点なのですけども、総理は国会答弁で陸自に内部にデータがあったということは、具体的に報告を受けてないと答弁されていたように記憶しているのですけれども、大臣はいつ頃から総理とどのようなご相談をされていたのですか。」

稲田朋美
「相談というのは、私の辞任に関する相談ということです。」

記者
「辞任に関する相談というのは、当然経緯がないと辞任に関する相談ができないと思うのですけども、一体どういう理由で辞任に関する相談をされたのですか。」

稲田朋美
「詳細は控えますけれども、予てより私の正直な気持ちをお伝えして、相談をしていたということです。」

記者
「とても大事なところなのですが、よくわからないのですけども、一体大臣はどういったことがあって私は辞めたいと言っているのか、もう少し具体的に説明していただけますでしょうか。」

稲田朋美
「詳細は控えますけども、こういった状況において、国民の皆様方の信頼を損ないかねない事態になっていることについてでございます。」

記者
「繰り返しになりますが、相談し始めたのはいつ頃からで、それに対して総理はどういうふうに仰っていたのでしょうか。」

稲田朋美
「予てより相談をしているということです。」

記者
「予てとはいつ頃ですか。」

稲田朋美
「正確には申し上げられませんが、予てよりということです。」

記者
「それに対して、総理はどのように仰ったのでしょうか。」

稲田朋美
「私の気持ちは率直に受け止められてきたのではないでしょうか。」

記者
「それは留意されてきたということでしょうか。」

稲田朋美
「そういうことではありません。」

記者
「そういうことではないとはどういうことでしょうか。」

稲田朋美
「私のその都度の相談については、率直に受け止められていたということでございます。」

記者
「そこはかなり大事なとこだと思うのですけども、総理は国会答弁で、今回の内容については報告を受けていないと、特別監察があるからというふうに仰ってました。
漠然とした理由で報道が弾けているからという理由で辞めたいっていうのは、到底考えられないのですけども、今回の問題は本当に総理に言ってないのでしょうか。」

稲田朋美
「事実関係については申し上げていません。」

記者
「総理は報告を受けていないと言っていますが。」

稲田朋美
「ですから報告はしていません。」

記者
「報告していないっていうのはどういうことなのですか。ちょっとよくわからないんですけど、すごい大事なところだと思うのですけども。」

稲田朋美
「予てより、私の辞任に関するというか、気持ちですね、それをお伝えしていたということです。」

記者
「陸自に「日報」が残っているかどうかという問題については一切言わずに報道が過熱しているから大臣が辞めたいと仰っているのですか。」

稲田朋美
「報道が過熱しているからとは一切言っていません。やはり、こういう状況になって、信頼を揺らぎかねない状況であるということでございます。」

記者
「信頼が揺らぎかねないと大臣が説明する根拠は、総理にどう御説明になっているのですか。」

稲田朋美
「そんなに詳しくは説明しておりません。」

記者
「総理大臣と閣僚が相談するにあたって詳しく説明を申し上げないのに辞意を漏らすということはあり得るのですか。」

稲田朋美
「私はその都度の正直な気持ちをお伝えをしていたということです。」

記者
「とても大事なところです。
総理と閣僚が辞任に関する相談をしているときに、詳細な話をせずに辞意を漏らしていて、それをその都度総理が受け止めていたという説明だけでは、当然、納得はできません。もう少し詳細に説明をお願いします。」

稲田朋美
「詳細にお話をするような内容ではないから、お話をしていないということです。」

記者
「雑談ベースでそういう、辞任する話をしていたのですか、ちょっと考えられないのですが。」

稲田朋美
「そういうことではありません。」

記者
「総理の国会答弁にも関わってくる部分だと思うのですが、そうでないなら、そうでないときちんと御説明になった方がいいですし、やり取りは閣僚が辞任に対する相談を総理にするという点なわけですから、もう少し詳しく説明があってもいいかと思うのですがいかがでしょう。」

稲田朋美
「今申し上げたとおりで、その「日報」に関する事実関係について報告をするということはありません。私の辞任の意向については、相談をしていたということです。」

記者
「いつからですか。」

稲田朋美
「予てよりです。」

記者
「教えてください。非常に大事なところです。
国会で総理が言った言葉です。「日報」について、総理にはなんと仰ったのですか。」

稲田朋美
「「日報」についてではなくて、3月15日に特別防衛監察が始まった時点からですね、こういった問題、非常に防衛省・自衛隊の信頼を揺らがしかねない事態になっていたと思っております。」

記者
「特別防衛監察の報道を受けて、大臣が命じたものですよね。あの時点では事実かどうかというのは認定されていません。」

稲田朋美
「はい。」

記者
「それを、これは「アカン」と、辞任だと思ったのですか。」

稲田朋美
「その時点でそのようなことは言っておりません。」

記者
「考えていたわけですか。」

稲田朋美
「漠然とそういう状況については念頭にあったということを申し上げています。」

記者
「特別防衛監察を御自身が指示された時点で、辞任も頭にあったということですね。」

稲田朋美
「そういうことではありません。」


稲田朋美
「最後に改めて申し上げますが、私ども防衛省・自衛隊といたしましては、対国民の皆様との関係において、日報は自ら全て提出をいたしております。
本件の「日報」に関して隠蔽という事実はありませんでした。
防衛省・自衛隊の名誉にかけてこのことだけは申し上げたいと思います。
ありがとうございました。」




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