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3月13日 参院予算委員会3 小西洋之2 (教育勅語・稲田)


安倍答弁ではありませんが、この後の安倍答弁に関連して必要だろうと思われるので、掲載しておきます。


教育勅語




小西洋之
「では、続いて、安倍政権の本質について、森友学園との関連で伺わさせていただきたいと思います。教育勅語の問題でございます。
先日の委員会で稲田大臣が、この教育勅語に流れている核心、その道義国家をつくるという精神は取り戻さなければいけない、また教育勅語を丸暗記することが一体何がおかしいのかといったような趣旨の答弁をなさっているところでございます。
じゃ、稲田大臣ですけど、二月の二十三日、そこで文科省がおっしゃっている丸覚えさせることに問題があるということに関してはどうなのかと思いますというふうにおっしゃっております。
で、教育勅語が我が国の議会政治の中でどのように扱われてきたかでございますけれども、実は、戦後、衆参の本会議において、教育勅語が排除され、かつ失効確認という本会議決議が成立しているところでございます。
上の衆議院でございますけれども、これらの詔勅の根本理念が主権在君、主権在民ではなくて在君並びに神話的国体観に基づいている事実は、明らかに基本的人権を損ない、かつ国際信義に対し疑点を残すもととなるというふうに言っております。そのときの趣旨説明で、「勅語というわくの中にあります以上は、」、つまり教育勅語の中には親孝行などの文字があるんですけれども、そういうのは普遍的な道徳だからいいじゃないかというような議論があるんですけれども、あっ、意見があるんですけれども、「勅語というわくの中にあります以上は、その勅語そのものがもつところの根本原理を、われわれとしては現在認めることができない」と趣旨説明でされております。そして、そのときの決議が採択された後の文科大臣の答弁、「教育勅語は明治憲法を思想的背景といたしておるものでありますから、その基調において新憲法の精神に合致しがたいものであることは明らかであります。教育勅語は明治憲法と運命をともにいたすべきものであります。」というふうに言っております。
文科大臣に伺います。この衆参の本会議の決議、文科省として今なお尊重しているということ、そして、このときの趣旨説明の趣旨も尊重、また文科大臣の答弁については今なお引き継がれているという理解でよろしいでしょうか。」

松野博一
「お答えをいたします。
教育勅語がですね、失効、法的拘束力を失ったのはその決議によるということではございませんで、これは教育基本法、憲法の制定によって失効し、ま、その衆参の決議はその失効に関して確認をし、趣旨を徹底するという意味においてなされたものと承知をしております。
あの、おー、文部科学省として引き継いでいるかということでございますが、教育勅語を教育の唯一の根本とするということに、あっ、根本とすることを否定するということに関して、歴代文科省で引き継いでいるところでございます。」

小西洋之
「端的にお答えください。この衆参の本会議の趣旨を今なお尊重しているか、もう答弁されていますよ、別の委員会で、大臣。そしてかつ、このときの文科大臣の答弁を政府として今なお維持されているか、もうイエスかノーだけ、端的にお願いいたします。」

松野博一
「文科大臣の答弁どおりでございます。法的効力が失効しているということ、唯一の根本として扱うことをしないということでございます。」

小西洋之
「じゃ、稲田大臣に伺います。
稲田大臣は、三月八日の予算委員会でこのようにおっしゃっております。教育勅語の精神であるところの、日本は道義国家を目指すべきであるというその精神、それは取り戻すべきであるというふうにおっしゃっております。この考え方は今もお変わりになりませんでしょうか。」

稲田朋美
「まず、質問にお答えする前に委員に一言申し上げたいのは、私の委員会の発言を正しく引用してください。先ほど・・・今はそうです。先ほどの最初に言われた丸覚えがどうのこうの、それは私の、本当に十一年前の新人議員のときの対談のときの、そのときの、あのーおーおのーおーおー、文章ですよ。今、今、あの、最初ですよ、最初ですよ、丸覚えのところですよ......(発言する者あり)
そうなんですよ。なので、私はそのことは申し上げておきたいというふうに思います。
その上で、今読み上げられた、部分については、その点について答弁をしたことは事実でございます。」(発言する者あり)

委員長(山本一太)「じゃ、ちょっと速記止めてください。」
〔速記中止〕
委員長(山本一太)「速記起こしてください。」

小西洋之
「じゃ、ちょっと次のフリップをお願いいたします。あの、教育勅語が何かということについて少し議論させていただきたいと思います。
え、これは安倍内閣の前文科大臣、前の文科大臣でございました下村大臣が国会で使っている、教育勅語の考え方として使っている文科省の教育勅語の通釈というものでございます。昭和十五年。
え、ちょっと読まさせていただきます。
『朕がおもふに、わが御祖先の方々が国をお肇めになった」略「又、わが臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一つにして代々美風をつくりあげて来た。これはわが国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にこゝにある。汝臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互に睦び合ひ、朋友互に信義を以て交り、」略しまして「常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守し、万一危急の大事が起ったならば、大儀に基づいて勇気をふるひ一身を捧げて皇室国家の為につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮りなき宝祚の御栄をたすけ奉れ。かやうにすることは、たゞに朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなほさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらはすことになる。ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共にしたがひ守るべきところである。』というふうに言っております。
稲田大臣に伺います。
三月の八日、先ほど読みました議事録ですけれども、私は議事録を一言一句正確に読み上げております。
え、教育勅語の精神であるところの、日本は道義国家を目指すべきであるというその精神、それは取り戻すべきというか、それは目指すべきであるということを今も思っているということでございますとおっしゃっております稲田大臣がおっしゃる、日本は道義国家を目指すべきだという教育勅語の精神は、具体的にどういう箇所をおっしゃっているんでしょうか。」

稲田朋美
「私は、その教育勅語の中にも現在にも通用する普遍的な価値であるところの親孝行、まあ、兄弟仲よく、まさしく世界から尊敬される国を目指すなど、おー、今でも普遍的な価値があるまさしく不易と流行ということだということを申し上げたということであります。」

小西洋之
「国民の皆様、この教育勅語の、文科省の通釈を御覧いただいたらお分かりいただけると思うんですけれども、これは「朕がおもふに、」、つまり明治天皇が、二行目の「わが臣民」、国民に渡したものなんですね。それは、「忠にはげみ」、「孝をつくし、」、まあ忠孝一致と言われていますけれども、天皇に対して忠誠を尽くせということ、そうしたものが我が国の国柄の精髄で、教育というのはまさにそういうものに基礎を置くというふうに言っております。その後に「父母に孝行をつくし、」など言って、ただ、そうした道徳目は、下線を引いているところですね、万一危急の大事があったならば、大儀に基づいて勇気を奮い一身を捧げて、皇国、皇室の国家のために尽くせと、ここに全部流れ込んでいるわけでございます。
で、そこから更に三行目、「忠良な臣民である」、かようにすることが忠良な臣民である。
つまり、父母への孝行、あるいは兄弟姉妹仲よく、夫婦互いにむつび合いというのは、全て天皇のための忠信、忠良な臣民のための道徳律として書かれているところでございます。
ちょっと石井大臣に伺わせていただきたいんですけれども、明治憲法に第二十八条という条文がございました。信教の自由を定めた条文ではございますけれども、安寧の秩序を読み上げますね。「日本臣民は安寧の秩序を妨げず、また、臣民たるの義務に背かざる限りにおいて信教の自由を有す」という条文でございます。この条文の下で戦前の苛烈な宗教弾圧が行われました。石井大臣は、この明治憲法の第二十八条、信教の自由、日本国憲法の二十条の信教の自由と法的に同じものだとお考えでしょうか。」

石井啓一
「恐縮ですが、突然のお尋ねですので、私、余り明治憲法のことをよく存じ上げませんので正確にお答えできるかどうかは分かりませんが、明治憲法下と現行憲法下ではやはり違いがあるのではないかというふうに思っております。」

小西洋之
「丁寧な答弁、ありがとうございました。稲田大臣を始め安倍内閣の下村元大臣、閣僚の皆さんは、教育勅語の中にもこの普遍的な道徳律があるじゃないか、それはいいことじゃないかというふうに言っているんですけれども、教育勅語の中には、残念ながら、我々の現代社会、明治、日本国憲法及び教育基本法の下で行政の閣僚として認め得るような普遍的な道徳律はございません。父母への孝行というのはあくまで天皇への忠信のためでございます。つまりこういうことなんですね。稲田大臣を始め皆さんはこういうことをおっしゃっている。
教育勅語の中には親孝行という今日でも通用するような普遍的な内容も含まれているというような主張をされているところでございます。
石井大臣、誠に恐縮なんですが、もう一度伺わせていただきます。石井大臣、よろしいでしょうか。今御答弁いただいた明治憲法二十八条ですけれども、明治憲法二十八条には信教の自由という今日でも通用するような普遍的な内容も含まれている、もう一度申し上げます、明治憲法二十八条には信教の自由という今日でも通用するような普遍的な内容も含まれている、こうした主張をもしある閣僚がしたら、石井大臣はこの主張に異を唱えるということでよろしいでしょうか。」

石井啓一
「恐縮ですが、私、明治憲法詳しく存じ上げませんし、また私の所管外のことでもございますので、御答弁は控えさせていただきたいと思います。」

小西洋之
「憲法尊重擁護義務は全ての閣僚が負いますので答弁いただきたいところなんですけれども、今申し上げたとおりなんですね。教育勅語の中に親孝行というのが書いてあるのでこれは今の子供たちも学んでよい普遍的なものだというその主張は、例えば明治憲法二十八条に信教の自由というのが書いてあるからその普遍的な内容が、今でも通用するような内容が含まれているというような主張と同じなわけでございます。」

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森友・加計問題に関する安倍答弁を文字起こし。
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